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・コメント返信
>しも
 おお。それはナイスだ。「スカイ・クロラ」シリーズは御主が以前言っていた「描かれていないところに世界が広がっている」感じがしまくりだぞ。むしろ、そっちの世界の方が圧倒的に広い。
 福井晴敏か。俺も氏の作品を読みたいのだが、文章が肌に合わないらしく、読みかけで止まってる。


・大衆
 政治のポスタが街中に貼られていたりする。
 このポスタに色々と文章を書くのは無理な話ではあるのだろう。道ばたに具体的な政治思想を書いたところで意味がない。かといって、現状のようなものでは、全く意味がないようにも思える。「創り上げたい日本がある」などと言われても全く説明になっていない。「美しい日本」という文句も同様だ。美しいって、何だ? この言葉に政治的思想・構想は一切含まれていない。この手のポスタ、演説の類に影響され票を投じるのは、思考していないと言わざるを得ないだろう。
 多数決、選挙というのは、大きな母集団でのマジョリティが表に現れる場だ。そして、上記のようなポスタを貼る側は「思考が停止しているならば票を投じる」ようなものを用意した。
 以上のことより「大衆」が定義できるとするならば、次のようになるのではないだろうか? 即ち「思考していない人」。
 この定義を是とすると、大衆娯楽小説と純文学の違いの一つが分かってくるかもしれない。前者は考えなしに楽しめるもの。後者は考えることで楽しめるもの。


・購入録
「99%の誘拐/岡嶋二人」と「プレーンソング/保坂和志」を購入。どちらも初めて読む作家である。


・読書
「葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午」を読んでいる。初っ端から下品だった。
 四分の一ほど読んだが、現在のところ、空間的時間的にあっちこっちと飛び回り、どのように収束するかが全く見えない。ただし、メインとなっているだろう事件はちゃんとはっきりと見えている。移動の軌跡は分からないが着地点は分かる、という印象。
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・購入録
「葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午」購入。
 確認してみたら、初版から一ヶ月で四版になっていた。早すぎる。流石。


・回顧
 以前読んだ「ベルカ、吠えないのか?/古川日出男」が読みたくなった。図書館で借りてくるかなぁ……。


・読書
「クレィドゥ・ザ・スカイ/森 博嗣」読了。
 面白いけどストーリィが分からん。そこらへんを理解せずに読めてしまうのは流石だけれど。
 当たり前だけど、この作品の世界は広い。文章上で大きくとりあげられていること以外に、沢山の要素がある。普通の手段(または作家)ならば、その、とりあげられていない世界で物語が作られるはずだ。そのような「見えにくい部分」を含めて作品全体を分析・考察していくと、なかなか面白い結果が得られそうだ。
 このシリーズは主人公の思考がメインになっており、そしてそのために、閉鎖的な印象がある。ただ読んでいるだけでは、全体を把握できない気がする。そしてそれがストーリィの理解の妨げになっているのだと思う。だからこそ、世界全体についての考察、そうでなくても、描かれていることを分析しつつ読むというのは、非常に良い手段であるのではないだろうか。

 本作でスカイ・クロラシリーズの長編は終了。時系列(シリーズの正しい順序)としては最初に出版された「スカイ・クロラ」が最後になるらしい。改めて正しい順番で(ナ・バ・テアから順番に)読みたい小説だ。文庫版「スカイ・クロラ」の帯に「森博嗣史上最高作品」とあったが、前田はその文句に賛同する。いつか、全作ハードカバーで揃えたい。装丁も、本当に綺麗なのだ。

「僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう。」
・コメント返信
>kisaさん
 ではまた、メッセなり、実際の会話なりで。


・読書マラソン
 大学の生協で読書マラソンという企画がある。小説・新書の類を10冊読んで感想を提出すると図書カード500円が貰えるというものだ。昨日、10冊目の感想を提出した。


・出版
 秋田禎信がいつの間にやら講談社で書いていた。


・読書
「クレィドゥ・ザ・スカイ/森 博嗣」を読んでいる。図書カード五百円を使って購入。
 このシリーズに関しては最初から思考を停止させて読んでいる。森博嗣にしか出せない世界、という言い訳で分析をしないという思考停止。
・読書
「イニシエーション・ラブ/乾くるみ」読了。
 主観での意見としては、期待していたほどではなかった。ただし、最後の二行で物語が変わる、というのが実現されていない、というわけではない。間違いなく変わっている。大逆転。しかし、予想された範囲での逆転であった。男女関係をメインに置いたストーリィであることに変わりはない。最後の最後で真犯人が分かるミステリみたいなもの。前田が期待したのは、ジャンルそのものが変わる、という逆転。
 とはいえ、面白くなかったわけではなく、むしろ面白かった。途中の普通の恋愛小説部分も、特に退屈することなく読めた。side-Aの中にあった、机に足をぶつけた、という文章は見事だと思ったりもした。
 ただ、作者は本作を「チープ・ラブ」とも表現している。「deep love/Yoshi」を揶揄してのことだとしたら、前田は案外、ケータイ小説のストーリィを面白がるかもしれない。
・キノコ
 トイレにキノコが生えていた。恐るべし。


・読書
「半落ち/横山秀夫」読了。「イニシエーション・ラブ」を借りたので中断する予定だったが、思いのほか面白く、かつ読み易いので、結局全部読んだ。
 文学的なテーマがあったような気がする作品だった。本作では複数の主人公が事件の中心人物である梶を追っていくのだが、この、梶を追う意外の場面にテーマが込められている気がした。根拠は、各主人公に共通した要素、つまり、権力に対する反発が描かれているからだ。流石にこれがテーマというにはそのまんますぎるか……?
 所謂ホワイダニットだが、伏線の加減というのはやはり難しいものなのだろう。何処までヒントを出すか、ということ。出し過ぎると簡単に見抜かれるし、出さないとなるとアンフェアになる。そして、如何に匙加減をしようとも後期クィーン問題にひっかかる。
 文章の感じは古処誠ニに近かった。風景描写などがとても少なく、人物の描写、説明に特化している印象。読み易いが、反面、少し気を抜くと場面が変わっていたりする。一長一短?
 舞台のリアルさは、流石横山。元新聞記者というアドバンテージが出ていると思った。
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