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・脳みそ
 三次元の図(三つの軸が全て、互いに90度で交わる図)は、思い浮かべることも書くこともできる。けれど四次元については、書くことも思い浮かべることも難しい。
 書くのが難しいのは分かる。空間は三次元だからだ。けれど思い浮かべることができないというのはどういうことだ? 頭の中の話なのだから、思い浮かべられても良さそうなものである。


・文学研究
 ゼミで「戦争と一人の女/坂口安吾」を扱った。面白い話だったので、また何処かに書くかもしれない。


・購入記録
「ベルカ、吠えないのか?/古川日出男」
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・読書(「イエスタデイをうたって 5/冬目 景」の台詞引用あり)
「スローカーブを、もう一球/山際淳司」読了。ノンフィクションのスポーツもの。短編集。スポーツの種類も色々で、野球、棒高跳び、スカッシュ、などなど。
 少なくとも「江夏の21球」は例外として、一番の魅力は、主人公がヒーローではないところだと思った。良い選手、凄い選手だが、ヒーローではない。平凡な人間性を持つ選手が多い。
 共感はあった。しかし、何ともしんみりしてしまう共感であった。実力も功績もあって、それでもヒーローにはなれない、スポーツ以外には何も手に入れていない人たちがいる。そしてそんな人間が大多数なのだろう。「イエスタデイをうたって/冬目 景」の中にあったひとつの台詞を思い出した。
「オレは早く自分の道をみつけて何者かになりたいんだよ」
 しかし前田は「ヒーローでない」という地味さは好きだ。ヒーローの近くにいて、ひとりで頑張っていく人。

 ノンフィクションということで、ノンフィクションらしさを考える材料になるか。今作の文体の特徴のひとつとしては、伝聞があると思うが……。
・コメント返信
>kisaさん
 楽しむ! あと、構造分析やってみたいというのもあります。


・考えるべきことのメモ
 小説に於いて「フィクション性」「ストーリーが始まりそうな感じ」「リアリティ」とは何か。


・購入記録
「スローカーブを、もう一球/山際淳司」
「ロスト・ストーリー/伊藤たかみ」
・コメント返信
>kisaさん
 イカよりも前田はスルメの方が好きなので、スルメで。

>Rufuさん
 うお! それっぽい! これはまさか、極妻を観よという思し召しですか?


・購入記録
「生物と無生物のあいだ/福岡伸一」
「風景学入門/中村良夫」
「日本文学の発生 序説/折口信夫」
「物語の構造分析/ロラン・バルト」
「どきどきフェノメノン/森 博嗣」


・秋葉原と神保町
 電気街と古書店街にそれぞれ行ってきた。
 並んでいるものは違うけど、印象は似ていた。どちらも一部の趣味人のための町で、そのために、他の町では異常なことが許容されている雰囲気。神保町はそれほどその印象を受けたわけではないけど、秋葉原の方は強かった。これはオタク文化の方が本よりも表に出にくいからだろうか。本はそこらへんの町でも見かけるが、デカいアニメの広告を見る機会はそうそうない(比較対象にスケールの差を感じるが、ご愛嬌である)。


・こういうのをエログロというのか?
 そんな中、神保町のとある古書店にて佐伯俊男なる絵師を知る。
リンク>佐伯俊男オフィシャルサイト
 異様に怖くて不気味にエロい。前田にとっては、長いこと観ていると心底怖くなってくる絵だ。特に、直接女性の裸体が描かれていない作品が好きである。
 古書店で観たのは「私はあなたのヒロインであることをやめました」という絵である。描かれていたのはセーラ服の少女と人形であった。少女はきちんと服を着ている。べつに煽情的なことをしているわけでもない。けどエロかった。そして怖かった。
「少女」「艶美」「恐怖」を同時に持つような作品は、前田の好む創作でもあるので、目標というか、そのような位置に据えたいと感じたのであった。

 あと、同古書店で三島由紀夫の直筆原稿が売られていた。130万。


・読書
「ジョン・レノン対火星人/高橋源一郎」読了。
 なんじゃこれ。
 ほんと、な ん じ ゃ こ れ 。
 はっきしいって、まともに感想が浮かばない。全体にわけの分からない可笑しさがあって、笑ってしまいそうな(というか、笑う)言葉も散りばめられてて、けど、これは結局、なんなんだ? ナンセンス? ナンセンスなのか? けど、そんな言葉ひとつに押し込めてどうにかなるもんじゃない。
 けど、解説には「難解な小説ではないし、テーマも方法論的な意識もはっきりしている」とあった。文学ってすげえ……。

「言葉・狂気・エロス/丸山圭三郎」を一応最後まで。途中、分からないことが多くて飛ばした。言葉に関する哲学から、人間の心理とかに踏み込むというような論……だと思う。
 前田にはとても難解だったが、少しだけ創作に意識的になれることもあった。伝統芸能である能に関する話とか。あと「読むことは書くことであり、書くことは読むことである」という言葉。読むということは、それは創造的な行為となり得る、というようなニュアンスで前田は受け取っている。逆説的に、何かを読んだなら、ちゃんと何かを創造していなければ、読んだとはいえない。読書というか、日常生活に於ける戒めのようなものである。

 現在は「どきどきフェノメノン/森 博嗣」を読んでいる。
 問題がある。完全に主観だが、面白すぎるのだ。 凹む。
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