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>kisaさん
 まだ薦めてないオススメは、この辺かな。
「倒錯のロンド/折原 一」
「世界は密室でできている。/舞城王太郎」
「13階段/高野和明」
 上にあるほど、オススメ度が高いです。


・ネガ、ポジ
 主人公が周りに誤解されている、という話の形態は多いと思う。その中でも特に「主人公が凄いやつだと思われている」というパターンについて。マンガではあるが「デトロイト・メタル・シティ/若杉公徳」や「エム×ゼロ/叶 恭弘」などだ(前者はやや違うか?)。これらの物語は「如何に自分の無能さを隠し通すか」という点が重要になる。主人公の秘密(無能さ)を知っている人物は特殊な役割となる。
 逆に「主人公が無能だと思われている」タイプの作品はどんなものがあるだろうか。やはりマンガだが「太郎/細野不二彦」がそうか? 今は、こちらのタイプの物語の方が、需要があると思うがどうだろう。「俺は今はこんなんだけど、いざとなったら凄いぜ」みたいな願望を満たすものだと思うのだ。


・読書
「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!/深水黎一郎」読了。kisaさんに感謝。
 イチャモンを付けることは可能だが、なるほど、読者が犯人になっている。アンフェアに思えたりもする箇所や(辻褄は合ってる)、巧い構成だとは思えなかったりもするが、良作だとは感じた。理由はトリック……ではなく、そのトリック成立のバックグラウンドの設置だ。何のことかといえば、リアリティの作り方、である。
 自分としては、このリアリティの出し方は、能の「シテ」という概念に似ていると思う。そしてこの作品で論じるべきは、リアリティに関することではないかと思うのだ。この観点に立つと、あの構成は、どうなのだろう。
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