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・読書(「イエスタデイをうたって 5/冬目 景」の台詞引用あり)
「スローカーブを、もう一球/山際淳司」読了。ノンフィクションのスポーツもの。短編集。スポーツの種類も色々で、野球、棒高跳び、スカッシュ、などなど。
 少なくとも「江夏の21球」は例外として、一番の魅力は、主人公がヒーローではないところだと思った。良い選手、凄い選手だが、ヒーローではない。平凡な人間性を持つ選手が多い。
 共感はあった。しかし、何ともしんみりしてしまう共感であった。実力も功績もあって、それでもヒーローにはなれない、スポーツ以外には何も手に入れていない人たちがいる。そしてそんな人間が大多数なのだろう。「イエスタデイをうたって/冬目 景」の中にあったひとつの台詞を思い出した。
「オレは早く自分の道をみつけて何者かになりたいんだよ」
 しかし前田は「ヒーローでない」という地味さは好きだ。ヒーローの近くにいて、ひとりで頑張っていく人。

 ノンフィクションということで、ノンフィクションらしさを考える材料になるか。今作の文体の特徴のひとつとしては、伝聞があると思うが……。
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