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・書評
 最近、書評関連の記事を見かけることが多かったので、簡単に自分の考えを書いておこうと思う。というのも、卒論締め切り前につき更新意欲が湧かないのである(しかし小説は一本書いた)。
 一つ。書評は自分のためにした方が良い。
 どんなにつまらない作品でも、そこから面白さを引っ張り出せた方が面白いからだ。書き手としても読み手としても、面白い方が得だと前田は思う。
 一つ。何が面白くないかを考えるのも勉強になる。
 これは書き手としての意見。いうなれば、面白さの境界条件である。「これをしたら絶対に面白くならない!」というものを持っているのは、自分のミスを減らすことに繋がると思うし、逆に、面白いものを生み出すきっかけにもなりえるだろう(後述する「見かけた本」に詳細)。
 一つ。書評を発表する際に、客観性を大事にする。
 面白い、つまらない、といっても、結局は「自分に合うか合わないか」という問題でしかない場合がある。そういう書評は、言ってしまえば、殆どの人にとって役に立たないだろう。だから発表する際は、事実の指摘や客観性を大事にするべきだと思う。ただ、読者の大多数は主観で作品を読むだろう。それならば、主観も大事な気はする。
 一つ。書評を発表する際には、その書評が誰の役に立つのか自答する。
 作品を貶しているだけのものだとしたら、それは一体、誰が得するのか? 作者は凹む、作品が好きな読者は怒る、作品を嫌いな読者は加速するだけで、それは果たして得なのか?
(追記)完全に主観でこれといった根拠もなく貶す場合、といった方が良いか。


・見かけた本
 すばる新人賞の「桃山ビート・トライブ/天野純希」が面白そうでならない。
 本来ならば、時代劇にカタカナ、横文字を使うのは(南蛮文化を使うのならともかく)御法度であろう。しかし本作は「ビート・トライブ」などといい、それがしっくり来るという題材を取っている。それが凄い。
 このように、本来はタブーだとされていることを成立させる土壌を作るという行為は、新しい領域に踏み出すための良い手段に思えた。
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