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・webマンガ
「みかこさん/今日マチ子」が面白い。
リンク>みかこさん
 今日マチ子のマンガ以外に、これほど魅力的な、直接的な言葉を使わない感情表現を、前田は寡読にして知らない。


・立教大学
 旧江戸川乱歩邸があるということを知る。行ってきます。


・読書
「厭魅の如き憑くもの/三津田信三」読了。刀城言耶シリーズ。このシリーズのタイトルは前田の好みである。
 ホラーなのかミステリなのか判然としない、というような評価をどこかで聞いたが、納得。ホラー的・民俗学的な要素でデコレーションされて、ミステリ小説らしさを感じられない、という印象を受けた。
 自分の感覚としてはかなり読みにくい小説だった。物語の動かなさ、過剰に感じられるほどの民俗学の話と状況描写がその原因だろう。文章も下手に思える点が多かった(リアリティとしては「読書を小説世界に連れ込む」タイプではないように思える)。しかしこれら「読みにくさ」は単なる欠点ではなく、意味のあるものとしても機能している。欠点を逆手に取っている、というようなものか。
 この「欠点を逆手に取る」ような小説は面白くなる、と前田は今まで考えていたが、必ずしもそうではないようだ(当然といえば当然のことなのだけど)。いや、この作品は実際に高い評価を受けているらしいが、前田にとってはあまり面白くなかったということ(面白くなかった理由は、保坂和志の挙げるストーリーの欠点にあるだろうと思った)。前田も「欠点を逆手に取った」小説のアイデアを得たときは、アイデアに浮かれて肝心の面白さを疎かにしないよう、注意しなければならない。

 あと、どうにも前田は頭が固いような気がした。これが京極堂シリーズならきっと楽しめただろうと思ったからだ。前田には憑き物落としが必要なのか?
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