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・バトン
 飛んできた。本来はここに書くような記事ではないのだが、文芸に関した質問と解釈して書けばどうにかなるのでは?と思い立つ。
 尚、送り主であるサキはmixiに生息しているので、リンクを貼れない。

 長くなったので、前半と後半に分けることにした。先ずは後半の質問から。前田の作品に関する回答がメインので、あまり面白くないと思う。

 以下、バトンへの回答。

6.誰に似てる?
 あなたの作風は誰に似ているかという質問。
 以前、京極夏彦の文章に近づいていると言われたことがある。まあ当たり前だけど、語彙の多さとか、雰囲気の出し方とか、圧倒的過ぎるくらい向こうの方が上。


7.一日で一番好きな時間は?
 どういうシーンを書くのが好きかという質問。
 自然の風景を好んで描きます(これはシーンではなく、オブジェだけど)。特に夜や月が好きだが、月の方は最近、自重している。
 あと、女性の艶を出すシーン。この手のシーンには非常に分かりやすいエンタテイメント要素があるから。前田は「全年齢対象の官能小説を書く」という目標を現在のサークルで活動を始めてから持ち始めた。今でも持っている(最近はそういうシーンを書いてないけど)。


8.自分はどんな風に見えてると思う?
 あなたの作品はどんな評価を受けていますかという質問。しかしこれだと「文章はいいよね」で終わってしまうので、質問を変えて「自分の作品に対する評価はという質問」にする。小説の三つの要素それぞれに対して回答。

文章:
 悪くはない。自分が小説を書く際、最も力を入れているのはこの要素である。文章の上での信条は「howではなくwhatを工夫せよ」。対象を書くとき、その形容に苦心するのではなく対象のどの部分を書くかに苦心せよ。例えば雪。降っている雪の結晶ではなく、地面にちらつく雪の陰を書く、とか。
 弱点としては、動き、動的なものを書くのが苦手。語彙が少ない。意味の取り辛い表現をしてしまう、など。
 以前は「読者が小説と現実の区別を付けられなくなる」というリアリティを目指していたが、古川日出男の小説を読んだために考えが変わってきている。新しいリアリティを模索中。

物語:
 弱点。特に改善が求めらるのが、伏線の張り方である。前田の過去の作品を見ると、伏線であるシーンは初読で「伏線だな」と分かる。伏線が伏線としての役目しか果たしていないということ。一つのシーンに「物語の流れ」としての効果と「伏線」としての効果を入れなければならない。シーンのダブルミーニング。
 あと、物語の核を掴めない、作れない、というのがあると思う。核という概念は前田もよく分かっていないのだが、言うなれば、「物語を一言で表したときの、その面白さと魅力」といったところだろうか?

キャラクタ:
 弱点。特に台詞。自分で読むと、まるで人物が台本を読んでいるかのようにみえる。
 現在執筆中の作品では、改善の方法として、保坂和志の小説指南書にあった「わざと分かりにくくする」という手段と、「動作を伴わせる」という手段を意識的に使っている。
 前田が人間に興味がない、というのはやはり弱点に繋がっているだろうか……。


9.送り主のこと好き?
10.送り主の印象は?
11.送り主との出会いは?
12.送り主のことどう思う?
13.送り主のことを動物に例えたら?
 この五つの質問は送り主に関することなのでパス。


14.恋はしてますか?
 作中での恋愛感情の取り扱いに関する問題。
 これについては先日の「現実を厳密に描く小説は果たして面白いのか?」にて言及している。


15.その人はどんな人?
 文芸質問として解釈できず、パス。


16.バトン返しあり。このバトンを受け取るレンジャー。指名された人強制。

赤レンジャー:前田
青レンジャー:前田
黄レンジャー:前田
桃レンジャー:前田
白レンジャー:前田
黒レンジャー:前田
緑レンジャ―:前田
金レンジャ―:前田
 これによって、出力のないフィードバック機構が成立する。
 もちろん、バトンの回答は自由です。文芸質問として使っても良いのです。
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