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・読書
 読書の感想は小説で書けばいいんだ、と言った直後であるが、普通に感想も書くことにする。小説書くには時間がかかりすぎるからだ。
「MUSIC/古川日出男」読了。同氏の「LOVE」の続編にあたるだろう作品。「LOVE」を知らなくても楽しめるだろうとは思うが、知っていると序盤から早くも震えられる。
 題名の通りなのか、今作の特徴に「非・言語を描写する」ことがあると思う。猫のスタバの思考はその最たるものだ。
 言葉を使った言葉でないものの描写。文学の王道であると思う。
 文体だけみても相変わらず自分の好みで、それどころか過去の作品と比べると一層凄いものになっている気がする。成長? 進化?
 今作の朗読を作者が行っているがどうかはしらないが、読んでいる内に氏の朗読する声がまざまざと想像できた。これがいわゆる文体というものだろうと想像する。今は「百年の孤独/ガルシア=マルケス」を読んでいるが、こちらでは古川朗読を想像できないのだ。
 惜しくらむはあとがきがなかった事か。前作「LOVE」のあとがき、オリエンタのその後が素晴らしかったから、余計にそう思う。
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