忍者ブログ
[61] [60] [59] [58] [57] [56] [55] [54] [53] [52] [51]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

・コメント返信
>kisaさん
 乾くるみはイニシエーションで評価を上げたとの噂ですぜ。

>OECさん
 その解釈はむしろ面白い方向にいっているではないですか。そっちの意味の方が俺を惹くのです。


・価値観
 客観的視点についてである。価値観、というタイトルはやや間違いであり、一説によると羊頭狗肉。
 客観的視点には二種類あるのではないか、と前田は考えている。即ち「事実のみに向ける視点」と「様々な主観を集めたもの」である。
 前者は割と楽にできる。事実は事実だ。対象をそのまま見ればいい。問題としては、そこから何らかの考察・結論を引き出すのが難しいということ。後者はつまり、一人で複数人の意見を出そう、ということ。
 前田の今のマイブームは、後者の客観的視点を以ってものごとを見る、である。ところがこれが難しい。自分の主観に対して逆になる意見の根拠を見つけようとしても、案外、見つからないものだ。勿論見つかる場合もあるが、世の中の主観は、全て二元論というわけではない。対立項だけ発見してもダメで、他の意見の根拠も探していかなければならない。
 この後者の客観的視点、何の役に立つかといえば、小説に対する批評だ(ただし、その作品を面白くするために言う意見=批評、としている)。
 小説の面白さは個人の感性による部分があるので、一つの主観的批評は事実となる。だがしかし、その批評が多数の感性に合うものかといえば、それはまた別の問題だ。だからこそ、批評には事実が必要となると、前田は思っている。
 しかし既に述べた通り、事実から考察・結論を引き出すのは難しい(というか、それを引き出すのが批評の役目だと思う)ので、これでは批評にならない。そこで登場するのが、多数の主観という、客観的視点である。これならば問題点及びその解決のメリット・デメリットを列挙することができる。批評しつつ、批評側の感性の押し付けを回避することができるわけだ。

 そして、以上の話も一つの主観でしかない。


・読書
「痴人の愛/谷崎潤一郎」読了。
 冒頭で提示された動機がこんな形で収まるなんて!
 もっと、この作品について考えてみるべきかな……。良さが分かっていない。まさか時代の問題ではあるまい。
 今は「半落ち/横山秀夫」を読んでいる。まだ始め。近々他の本を借りるので、中断予定。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
先生! どうしても私には
「乾いたくるみさん」の
「古(イニシエ)ーションラブ」という、
こう、どうにもならないギャグのように聞こえてしまうのですが、どうしたらいいですか?
無為 2007/06/21(Thu)12:33:31 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]