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・執筆
 基礎的なことをやり直そうと物語作成の課題をやったりしつつ、次の作品のプロット作り。書くべきことが多いという状態は、集中力の足りていない前田にとって悪い状態ではないはずである。と信じたい。
 今年の十月までに長編二つを完成させる目処を立たせたいが、さて。


・文芸に関する最近の疑問
 小説以外の媒体、例えばマンガとかアニメとかで表現された物事について、表現を含めたその事物を小説で書くということを考えてきた。一言で言えば、ノベライズである。例えば文章だけで表現された風景で、写真の風景と同様の印象を与えることができれば凄い、という考えである。
 けど、そんな凄さを本当に目指すべきか?
 言ってしまえば、文章で表現する風景というのは、写真のそれにまず間違いなく敵わないのではないか?(情報が抜け落ちたりする、など)ならば、ノベライズしてもしょうがないのではないか?
 じゃあ、小説では、一体、何を書けばいいのか?
 答えの一つは舞城王太郎みたいな文体かなぁ、とか思う。保坂和志も「小説の言葉で書くのではなく、自分の普段の話し言葉で書け」といったことを言っていた気がする。


・読書
「ソロモンの指環/コンラート・ローレンツ」を読んでいる。著者はノーベル賞受賞者で、本作は動物行動学についてのノンフィクション。現在書こうとしている作品で犬を登場したくなったので、そのための資料本として購入。主に鳥と魚の興味深い行動について述べられていて、犬が少ないのが少々残念(しかし参考になった)。
 動物というのは人間とは違うもの、人間のような社会を形成したり意思を伝える表現技法を持たないもの、そういった印象を持ってしまいがちだと思うが(人間社会には獣性という言葉がある)、ここに描かれている動物たちは逆である。人間のようであったり、人間より鋭敏な情報の授受をやってのける。暫定の感想としては「コクマルガラスすげえええええ!!!」
 この本みたいな面白さって、正に知識欲の賜物で、フィクションをこの面白さだけで成立させるのは、殆ど無謀なんだろうなぁ、とか思う。あ、もしかして黒死館がそうか?
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