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・文学
「ハル、ハル、ハル/古川日出男」を寝る前に少々読んだところ、寝つきが悪くなった。「文学とは何だ?」という問が前田を襲ったのだ。答えはもちろんのこと出ない。しかし現在執筆中の作品が文学足りえないという確信だけは得た。なんたることか!
 ということで、方向転換する。


・購入記録
「ちくま日本文学 坂口安吾」
 ふと思い立ち、文学研究科の講義を受けようと思った。その講義のテキストとして購入。
 他には「スケッチブック 5/小箱とたん」 を。


・読書
「DIVE!!/森 絵都」読了。競泳じゃなくて、飛び込み競技。映画化されるそうな。スワンダイブは映像化可能なのか?
 媒体問わずここ最近では、スポーツ物のノンフィクションの中で一番面白いと思った。何となくではあるが、スラムダンクに似ているような気がする。スポーツ以外のことも話に出てくるけれど、最終的には、スポーツ一本に絞ってくる辺りとか。「俺たちはべつに仲良しじゃねえが、このチームは最高だ」という台詞に代表されるような、仲良しじゃない友情のあり方とか。「DIVE!!」は個人競技だけど。
 前田が面白いと思ったのはまさにその「スラムダンクらしさ」だった。大半の青春スポ根モノは恋愛が絡んでくる。そしてDIVE!!もその例に漏れないのだけど、本作では恋愛を排除することで、一層、競技にのめり込むという手段が取られている。言葉にしてしまえばありがちだけど、失恋をバネに頑張る、というような。そして、主人公・知季の恋愛については、途中で決着をつけてしまい、後半には出てこない。飛び込み以外のことを削ぎ落としている。それが良かった。
 ストーリィ上の不満を言うなら、主人公が知季であるということ。このために、最後の大会の結果があざとく思えてしまった。要一と飛沫の演技が、知季のためのお膳立てに見えてしまう。その中で、知季の演技の採点を描かないのは、お膳立て感を軽減するための手段なのだろうか?
 もうひとつの不満は演出について。不満というか、感想。やはり、スポーツを文章で表すのは難しいのだな、ということ。飛び込みの描写で、感動できなかった(完全に読者の意見ではあるが)。
 あと「一・四秒」という言葉を使いすぎな気もした。確かに飛び込みの凄さを表す、いい言葉だと思うのだが。

 ところで、スポーツを表す文句で前田が一番好きなのは「3メートルを飛び交う時速120km」である。
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