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・穴
 そんなわけで研究室の合宿のため、愛媛に行ってきた。物理の教官と漢字について議論したりするという不思議。ラジオ体操の偉大さとかも知った。
 移動は車だった。全ての日程を消化し、大学に帰る途中、「羅漢穴」なる場所を偶然見つけ、学生六人で行ってみた。鍾乳洞であった。入るのは初めてである。光源が携帯のライトのみというのは、実に心もとない。電池切れたら帰れなかっただろう。それほど暗かった。試しにライトを消してみると、視界が完全になくなってしまった。


・デッサン
 そんなわけで、羅漢穴のほかにも色んなトコに行き、風景とかも楽しんだわけである。
 しかし、果たして「風景をそのまま描写すること」、つまり「小説に於けるデッサン」はエンタテイメントになるのだろうか?
 文学としてなら確実に成立する(またはしていた)だろう。自然主義派というのがこれに該当するはずだ。
 前田は、エンタテイメントにならないと予想する。


・カレー
 土産で鯨カレーを買った。もちろん、前田が食う。


・読書
「文鳥・夢十夜/夏目漱石」を読んでいる。新潮文庫のやつ。
「文鳥」と「夢十夜」の第一夜が気に入っている。どちらも悲愴がべたべた付きそうな話なのだが、漱石の文章はそうなっていない。距離を置いた視点というか、客観的な視点というか、そのような印象がある。だが客観的といってもデッサンではなく、ちゃんと視点保持者の心理が垣間見られるようにもなっている。だからなのか、読んでいる人間は無感情にならない。少なくとも前田はそうであった。
 このとても客観的な視点というのは、この本の作品全体に見られ、漱石の持ち味なのだろうか、と思った。
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