・論考
オタク文化に関係した論考を上げているblogをよく見かける。単に前田が探していないだけなのか、或は筆者がいないからなのかは分からないが、一般文芸及びその周辺について論じているblogって、あんまりない気がする。書評サイトとか観ても、前田が観た範囲では、感想ばかりだった。アレクセイ氏のとこは、流石プロだけあって、凄いけれど。
実際には、ちゃんと探せば、前田の求めるような書評サイトだってあるはずだ。
・DVD
二日くらい前に「犬神家の一族」を観た。金田一役は石坂浩二だが、最近のやつじゃなくて昔の方である。ホラーな感じがしなかったのは、前田が最初から本格ミステリを決めてかかっているからか、それとも、演出などの問題か。
ラストのどんでん返しが結構面白く感じた。乙一のミステリと似ている。作品のカテゴリ(ジャンル)をひっくり返すという技法だ。どちらも最後で、物語を本格ミステリに移行させている。
ただし、その効能が違う気がする。乙一の場合、ミステリでない作品をミステリに移行させるのだが、この場合、驚きが先立つと思う。突然、ミステリとしての真相が突きつけられるというのが理由だ。読者はそれまでミステリとして読んでおらず、つまり、犯人探しなどを念頭に置いていないために、犯人を当てようがない(ラーメンズの手品コントも、乙一ミステリと同様である)。
犬神家の場合は、変格ミステリから本格ミステリへの移行だった。この場合、読者に与えるのは驚きではないだろう。多分、最後の推理の見事さが強調される。一旦提示したものを却下して、再度提示するというやり方は、イメージ書き換えの強調表現と同じだからだ。
・難度が高い
上記の文章を読んでいて、改めて気づいたのだが、前田は「物語の流れ」について論じるのが苦手なようだ。物語の一部分をとりあげて云々、ということばかり言っている。
流れとはなんだろう? 音楽性と訳する人もいるし、そこに何かのヒントがあるのだろうか。音楽について論ずるのは一つの勉強か?
・読書
「河童・或阿呆の一生/芥川龍之介」を読んでいる。新潮文庫。
実家にあったものなのだが、発行が昭和40年代。価格、なんと120円。
オタク文化に関係した論考を上げているblogをよく見かける。単に前田が探していないだけなのか、或は筆者がいないからなのかは分からないが、一般文芸及びその周辺について論じているblogって、あんまりない気がする。書評サイトとか観ても、前田が観た範囲では、感想ばかりだった。アレクセイ氏のとこは、流石プロだけあって、凄いけれど。
実際には、ちゃんと探せば、前田の求めるような書評サイトだってあるはずだ。
・DVD
二日くらい前に「犬神家の一族」を観た。金田一役は石坂浩二だが、最近のやつじゃなくて昔の方である。ホラーな感じがしなかったのは、前田が最初から本格ミステリを決めてかかっているからか、それとも、演出などの問題か。
ラストのどんでん返しが結構面白く感じた。乙一のミステリと似ている。作品のカテゴリ(ジャンル)をひっくり返すという技法だ。どちらも最後で、物語を本格ミステリに移行させている。
ただし、その効能が違う気がする。乙一の場合、ミステリでない作品をミステリに移行させるのだが、この場合、驚きが先立つと思う。突然、ミステリとしての真相が突きつけられるというのが理由だ。読者はそれまでミステリとして読んでおらず、つまり、犯人探しなどを念頭に置いていないために、犯人を当てようがない(ラーメンズの手品コントも、乙一ミステリと同様である)。
犬神家の場合は、変格ミステリから本格ミステリへの移行だった。この場合、読者に与えるのは驚きではないだろう。多分、最後の推理の見事さが強調される。一旦提示したものを却下して、再度提示するというやり方は、イメージ書き換えの強調表現と同じだからだ。
・難度が高い
上記の文章を読んでいて、改めて気づいたのだが、前田は「物語の流れ」について論じるのが苦手なようだ。物語の一部分をとりあげて云々、ということばかり言っている。
流れとはなんだろう? 音楽性と訳する人もいるし、そこに何かのヒントがあるのだろうか。音楽について論ずるのは一つの勉強か?
・読書
「河童・或阿呆の一生/芥川龍之介」を読んでいる。新潮文庫。
実家にあったものなのだが、発行が昭和40年代。価格、なんと120円。
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