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・コメント返信
>kisaさん
 夏への扉、最初の2ページくらい読んだけど、それだけで名作の予感がしました。


・結果発表
 群像新人文学賞に応募していたのだが、その結果が判明。生涯二度目の二次選考落選であった。
 まだ二回しか新人賞に応募していないのだが、今回である予感を持った。ひとつは「真面目に小説やってる人間なら、何書いても一次選考は通る」。もうひとつは「二次選考では、何を書いているかを厳しく見られる」。

 二次で落ちたのは残念だったが、今ではひとつのモチベーションである。今年中に、二次を通過できるような作品を書きたい。
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・江戸川乱歩邸
 学会のために立教大学に行ってきた。東京に着いてから初めて旧乱歩邸があると知り歓喜。自分の発表は土曜だったので、金曜日は準備に費やす。自分の発表が終わったら行こうという算段。
 んで、土曜に旧乱歩邸へ。
 土曜は休みだった。
 そして金曜日が蔵書を含めた公開日だった。最低の結末である。

・チャペル
 あと、立教大学にチャペルがあり、中でオルガンの演奏を聴けるということも東京に着いてから知った。同じ研究室の友人と先輩が金曜日に聞いたらしい。
 前田はオルガンが好きなので、これは聴かねばと思った。金曜は準備である。土曜に聴こう。
 土曜はチャペルが閉まってた。


・神保町
 日曜日。東京からの帰りに、神保町に寄る。ペルソナというカレー屋が美味いと聞き、行ってみることに。
 日曜日は定休日だった。
 もう、何なの? 何なのこれは?
 仕方ないので、他の店でカレーを食う。美味かったので良し。しかしペルソナのカレーも食いたかった……。


・購入記録
 神保町で色々買ってきた。普段目にかからない本を見つけられるので、古書店街というのはなかなか楽しいものである。
「夏への扉/Robert A. Heinlein」
「霊感少女論/近藤雅樹」
「明治・大正くらしの物語/KKベストセラーズ」
「國文學増刊号 明治・大正・昭和風俗文化誌/學燈社」
「文学なんかこわくない/高橋源一郎」
「小説の自由/保坂和志」
「白髪鬼/岡本綺堂」
 しかし、岡本綺堂という名前は実にカッコいいなぁ。


・秋葉原
 Hellsing完結記念ということで、有隣堂にて原画展が開かれていた。これは予定通りに観れたぜよ!
・webマンガ
「みかこさん/今日マチ子」が面白い。
リンク>みかこさん
 今日マチ子のマンガ以外に、これほど魅力的な、直接的な言葉を使わない感情表現を、前田は寡読にして知らない。


・立教大学
 旧江戸川乱歩邸があるということを知る。行ってきます。


・読書
「厭魅の如き憑くもの/三津田信三」読了。刀城言耶シリーズ。このシリーズのタイトルは前田の好みである。
 ホラーなのかミステリなのか判然としない、というような評価をどこかで聞いたが、納得。ホラー的・民俗学的な要素でデコレーションされて、ミステリ小説らしさを感じられない、という印象を受けた。
 自分の感覚としてはかなり読みにくい小説だった。物語の動かなさ、過剰に感じられるほどの民俗学の話と状況描写がその原因だろう。文章も下手に思える点が多かった(リアリティとしては「読書を小説世界に連れ込む」タイプではないように思える)。しかしこれら「読みにくさ」は単なる欠点ではなく、意味のあるものとしても機能している。欠点を逆手に取っている、というようなものか。
 この「欠点を逆手に取る」ような小説は面白くなる、と前田は今まで考えていたが、必ずしもそうではないようだ(当然といえば当然のことなのだけど)。いや、この作品は実際に高い評価を受けているらしいが、前田にとってはあまり面白くなかったということ(面白くなかった理由は、保坂和志の挙げるストーリーの欠点にあるだろうと思った)。前田も「欠点を逆手に取った」小説のアイデアを得たときは、アイデアに浮かれて肝心の面白さを疎かにしないよう、注意しなければならない。

 あと、どうにも前田は頭が固いような気がした。これが京極堂シリーズならきっと楽しめただろうと思ったからだ。前田には憑き物落としが必要なのか?
・キャスト
 キャラ萌えという考えが小説の分野にある。これに対して、キャスト萌えというのはないように思えた。テレビドラマや映画だと当たり前になっているだろう。○○が主演だから観る、という具合である。
 小説でこのキャスト萌えを狙うことは可能かどうか。可能だと思うのだが……。


・読書
「ルート350/古川日出男」読了。
「鴨川ホルモー/万城目学」読了。
「僕たちは歩かない/古川日出男」読了。
・感想を言うだけ
 最近「9mm Parabellum Bullet」を聴き始めた。「凛として時雨」みたいに強烈な声をしている、というわけでは全然ないのだけど、何だか気に入った。曲とか演奏面が良かったのだろうか。
 ライブ映像を見ているとメンバが実に楽しんでいるように見えて、こちらも楽しくなってくる。


・読書だが新書
「フォト・ジャーナリストの眼/長倉洋海」を読んだ。著者はフォト・ジャーナリストで、内紛の起きている国に行って人々の写真を撮っているようだ。
 以前にも「マクロとミクロ」云々の話をこのblogに書いたが、この手の本を読んでもやはり同様のことを思ったりもする。全体を見たときと、個人個人を見た場合とは、やはり違うのだ。
 中東の紛争の問題は複雑だとよく言われるようだが、本書を読んで思ったのは、対立の原因は複雑だが先ず行うべき対処はシンプルなはずだ、ということ。問題なのは、弱い人たちが虐げられていることだけだと思うのだ。格差社会も凄まじい。
 ノンフィクションというジャンルの凄さというのはまさに「現実に起きていることを提示する」ということで、フィクションではこれを真似できないような気がする。


・読書
「さようなら、ギャングたち/高橋源一郎」読了。またもや高橋源一郎。
「ジョン・レノン対火星人」の元になった小説が「こんなの長編小説じゃない」という評価を受けて、今作で高橋源一郎は群像新人賞を取った。ということらしいが、パッと読んだ限り、今作の方が長編小説に見えない。詩と言われた方がとっつきやすいくらいだった。
 毎度のことながら訳が分からない!というのではなく、今回は少し思うところがあった。高橋源一郎を読むときの混乱の元は、前田の場合、何かの暗喩としか思えない登場人物(?)にある。例えば今作なら「名前」が出てきたりする。登場人物には名前があるということじゃなくて「名前」が登場するのである。
 そんな登場人物(?)を比喩と捉えずに読んでいくと、小説全体は何を表していることになるのか? 今まで高橋源一郎の小説はその点が難しかったが、今作はひとつの回答を見つけた気がする。
 つまり、この小説は「小説を書いていく過程」そのものなのではないか? 小説を書いている作者の状態を追ったものなのではないか?
 もしそうだとすれば、今作の内容をトレースしていくようにして小説を書けるはずである。ということで、いずれ試してみたいと思った。
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